トイガンとは簡単に言ってしまうと大人用(18歳以上用)のおもちゃの銃。
おもちゃといっても直径6ミリほどのBB弾と呼ばれる弾を40〜50メートルほども飛ばすことができアルミ製の空き缶なら簡単に貫通するパワーがある。
種類も様々で、大別すると電動ガン、ガスガン、コッキングガンのだいたい3種類ほどに分類できる。
電動ガンといわれるものは内部にメカボックスと言われる心臓部を内蔵しており
引き金を引くと内部に収納可能なバッテリーの電力によりメカボックスのモーターを駆動、モーターがギアを動かし、
ギアによってピストンを後退させスプリングを圧縮、ピストンが下がりきったところでギアがピストンを開放しシリンダー内の圧縮空気を放出させる。
文章で書くと長くなるが一連の動作はコンマ数秒で完結し体感的にはほとんどタイムラグを感じさせない。
上記のメカニズムと単射、連射の切り替え機構によりBB弾を1秒間に10発以上の連続で発射させることも可能である。
記念すべき最初に登場した電動ガンは、1991年発売の東京マルイ製FA-MAS5.56F-1(ファマス5.56-F1)である。
バッテリーとモーターで駆動させるという当時としては画期的なメカニズムは
一般的に使用されていた低温環境下では動作が不安定なガス利用のトイガンとは一線を画した。
BB弾の重量に合わせて最適な弾道に調整できる「可変ホップ機構」をのちに採用し
パワーを強化しなくても飛距離を延ばすことが可能になり今日の電動ガンの基礎が完成された。
1年中安定的に使用可能で万能ではあるがバッテリーがないと当然動作しない。
電動ガン メカニズム←クリック
電動ガンの国内最大手は東京マルイ。
最近は海外製電動ガンも増え「ICS」、「ClassicArmy」、「G&G」、G&P、SRC、RS等のメーカーが存在している。
次にガスガンは電動ガンのように内部に空気を圧縮するメカニズムを持たず
フロンガス等を銃本体、マガジン(弾を入れるところ))等から供給してその圧力を利用し弾を発射する。
今現在一般的には自動拳銃の連射機能を再現しているモデルが多く製作されており
非常にリアルな素早い連射、発射動作、操作感を楽しむことができる。
反面ガスの気化が不安定な低温時の作動は初速、動作共に低下し気温15度を下回ると実動が厳しくなる。
上記の東京マルイをはじめKSC、ウエスタンアームズ、マルシン工業、マルゼン等数多くのメーカーが様々なモデルを発売している。
最後にエアコッキッグガンは内部にポンプが内蔵されポンプ内のピストンを手の力で後退させ
バネを圧縮しピストンを引き金で開放することで発生する圧縮空気により弾丸を発射する。
実銃で言えば弾をガシャンと送り込む動作を手で行うシステムをコッキングという。
長所としては弾丸にかかる費用のほかにランニングコストがかからず、確実に動作する高い信頼性と堅牢さを持つ。
構造が単純なため精度をある程度高くでき、精密射撃競技用や狙撃銃型トイガンにも採用され、部品点数が少なく、価格を抑えられる。
反面、1発づつコッキングし発射となるので高い連射性は望めないのは事実である。
東京マルイ、マルゼン、、KTW等から販売されている。
ちなみに東京マルイのエアコッキングガンシリーズは実売2千円程度と安価で命中率が高く入門用には最適である。